米寿の自費出版「初雁」のできるまで |
すべてお任せなら簡単だったのですが・・・。 |
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調べてみると、少数出版でも結構費用がかかることがわかりました。連れあいが「おばあちゃんの記念になる本だから、お金をかけるのではなく、心を込めたい」と申しまして、すべて自分で慣れないワープロを叩いて一ヶ月ほどかかって、おばあちゃんの書きためた俳句を、全部電子ファイルにしました。 それを私が校正し、印刷した場合の体裁でレイアウトまで行い、フロッピーに綴じて印刷所に持ち込みました。利用した印刷屋さんは、昔商売で少しだけつき合ったことのある、 地元の「O印刷所」というところです。 ここは小規模な町の印刷屋さんなので、自費出版の取り扱い経験が少なそうで、ちょっと不安があったのですが、昔この印刷所で働いていたという知人が、とても熱心に薦める ものですから、信用して利用することにしました。 後日談ですが、別の印刷所に勤務している営業担当者に聞いたところ、今回のように自分でデータを全部打ち込み、校正を終わらせて、印刷時のレイアウトまでおこない、あとはただ 印刷するだけで良い状態にして持ち込んだわけですから、本来なら印刷屋さんがやるべき、最も時間と手間のかかる主要な仕事の大半をやってしまったことになり、 単に印刷・製本の手間代だけの事なら、これはあまりに高すぎる金額だと言われました。 自分でも見積もりをみて、思ったより高いなとは感じていたのですが、その費用なら、なにも自分でワープロを打ち込まなくても、一切おまかせで印刷屋さんにすべて頼める金額だったそうで 、普通はここまでやってあれば、この4分の1くらいの費用が相場だと言って、その営業担当者は自社のパンフレットを見せてくれました。 印刷屋さんは、どこでも同じというわけではないという事が、あとになって良くわかりました。 今回は、特別安くしておいたという「O印刷所」の言葉を信じすぎてしまったようです。 |
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